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佐川アトリエの基本コンセプト
佐川アトリエの設計するエコ住宅は
地域の特性、日照、採光、通風、日射遮蔽などの自然を利用した高度な建築的パッシブ手法で夏冬の冷暖房にかかるエネルギーを自給できる住宅(ゼロエネルギー住宅)を提案いたしております。

乙部プロジェクト

耐震診断による現状調査

盛岡市南端の市街化調整区域内に位置する築60数年の住宅である。周辺は田畑、果汁栽培を営む農村風
景が見られ、この住宅は北上川を見下ろす南側斜面の一角に建っている。東西道路が敷地との高低差を生か
した庭園を通りその奥に大きな柿の木により母屋と作業小屋が程よく隔てられいるのに着付く。用途地域上
の問題から二度の増改築を行った家の耐震診断を行うための調査である。耐震結果の総合評価は劣化度の
低減係数0.7、上部構造は倒壊の可能性が高い0.28と算出、この数値は安全とされる1.0を大きく下回る。

配置図

リノベーション計画  専門分野のコラボレーション<
初期は専用農家で現在は代替わりし主に住宅設備会社を経営していることからライフスタイル変化し二度の
増改築ながら昔ながらの住環境生活である。耐震改修に留まらず今後の計画に向けて計画平面の纏まった
段階で専門分野が担当する。施主、アドバイザー、設計グループ(含む断熱協力者)、建築施工、電気設備
工事、機械設備工事(暖房・換気)で構成された。幾度も全体会議を経て工事費を提出して予算は絞られて
いった。予算の都合と利用頻度から一階和室を残し耐震整備とサッシを取替え、既存断熱の状態にする。
直上部の二階洋室は構造上の問題、不要等で撤去する。これは様々な立場の意見もあるがアドバイザーの
長土居氏の意見によると少子高齢化のより新築が減少リフォ-ム需要が増える中、多くのケースで家全体
の断熱化に限らず部分改築が今後の展開によっては需要が見込めるとの考えである。解体、機械設備、断
熱・気密、暖房、換気工事が発注者側により行われた例は少ない。会社挙げての意気込みが感じられ建築
施工者と一緒になり懸命に施工していたので今後の展開に期待したい。

コンセプト

現状生活を踏まえライフスタイルの変化に伴うように既存間取の活用性を見出し施主の要望を抽出し、より
良い生活の可能性を平面構成の中に見出すことである。それには新たな要求で既存の上部構造を支える
柱、梁の入替えは限定的であるが総合的判断が必要である。ここでは部屋間を繋ぐ廊下を廃止した結果、
壁と少ない建具で開放的でフレキシブルに使いこなせるようにしている。また東側和室二間を利用頻度に
応じた断熱改修しない限定ゾーンとしながら改修計画により開放的空間の二分化が特徴的である。
大きな社会構造の変化の中に、また時代の移り変わり程に人は変化できないのではないだろうか。人の感
性に語りかける空間も、それ程変わらないものであろう。
一、二階の断熱の区切りの良い二階を二間にしたので既存和室の屋根勾配を利用しながら深い軒の出で
新旧を連続させている。スロープを覆う屋根は既存高めの軒下に収め低いプロポーションを呈している。過
去の工事により軒高の異なる南西側屋根の緩い勾配に合わせ異なる二つの軒高を利用し軽快な屋根とし
て成功している。ガルバリューム鋼板の屋根と外壁縦張りとPVCトリプルサッシにスロープの小屋の木部現
わしは金属の冷たい雰囲気とは対象的で柔らかくホットな感触を醸しだしている。

既存を活用するこれらの手法は全く異なる空間を創る訳ではなくその地方や文化の中で住みエコロジー
のライフサイクルコストを保持し社会的にストックでき自然と人との調和を目指している。
その意味ではリフォームとは異なり地域の社会資産としてその中に長くストックできるものである。

この大きな住宅は明るくシンプルで開放的な断熱の特化した快適空間の中に基礎断熱と床下断熱の違い
や断熱ドアにより二分された温熱環境の比較そして古い懐かしさを体験することができる。見学に訪れる
人はその違いを肌で感じとり理解して頂くのに役立っているようである。

平面計画

既存は南入り広い玄関から続く奥まで長い廊下の田の字の間取で居室毎に建具で区切られていた。無
駄な通路を省き収納を確保し整理する。既存水回り間取を大幅に見直し一つのゾーンで使い勝手が良く
シンプルに収めている。そのため既存の異なる屋根が一つに母屋の屋根に収めている。LD+Kと水回り
の動線が良く玄関ホールからLとDに、ゲストルーム・ライブラリーその動線で主寝室そして和室へ更に2
階にスムーズアクセスができる。建具は最少限設置で開放的である。明るく開放的な空間を確保しながら
各々の居場所もまた個室に限らず用意されている。窓のサイズや位置は排煙と採光計算等の要因を満た
しながら決定している。玄関・ホールは外部からの延長として捉え天井と壁片面に杉羽目板を使用し人を
迎え入れている。LDは既存梁の曲げ強度を補強、下弦の木材を現わし目一杯の高さでただ広い天井に
アクセントを与えている。天高の統一と白い吸音仕上材で統一し窓際と所々に設置されている容量の小さ
いパネルヒーターは白い壁とフィットし自然である。

既存
      アプローチ側より見る既存全景

断面図-1 (2)
       断面図-1

断面図-1 (1)
      断面図-2


img931.jpg
      生まれ変わった全景

img932.jpg
 北東側より見る(後装備ソーラーパネル)           前面道路より垣根越の南面全景(後装備ソーラーパネル)


img933.jpg
 シンプルになった中廊下より玄関・ホールを見る。  居間から右奥はキッチン手前は食堂に続く。

img934.jpg
 採光と排煙を兼ねたトップライトが設置されているキッチン。    ゲストルーム隣接のライブラリーコーナー。

審査申請書

熱損失計算書

アンケート パス



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