佐川アトリエの基本コンセプト
佐川アトリエの設計するエコ住宅は
地域の特性、日照、採光、通風、日射遮蔽などの自然を利用した高度な建築的パッシブ手法で夏冬の冷暖房にかかるエネルギーを自給できる住宅(ゼロエネルギー住宅)を提案いたしております。

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防集高合・平屋建てエコハウスの建つ敷地

防集高台・平屋建てエコハウスの建つ敷地

前回投稿した記事が仕事の忙しさから長らく開けてしまいましたことお詫び申し上げます。

この住宅の建つ高台移転造成地は岩手県内では早く完成し取分け大船渡市内では最初のものである。

被災者と事状を理解する土地所有者そして支援する大学、行政間の話し合いがスムーズに進んだ結果

である。最終的 に纏まったのは13戸のコミュニテイーである。震災前と後ではどこでも様々な要因で

規模は小さくなっている傾向である。敷地は依然暮らしていた規模とは比べものにならない小さくく

区画された大きさであるので計画図面段階では困惑していた、国から決められた100坪の上下水道

受完備、敷地高低差による擁壁、道路舗装、敷地内公園等のインフラが全て整備され既存の街並み

や周辺環境に連続しx調和して住むことが大切である。

東側県道沿いと高く隔たる敷地は北側市道沿いからアプローチできてかっては農業用として利用されて

いたが現在は休田・休畑であった。この様な高低差のある敷地にどのように13戸を配置するか

が大きな課題であったようである。海が見えない土地であるが完成した造成地は既存の2つの接道を

生かしている。県道からは直接車で侵入しないで市道の高低差より2か所アクセスできる。そのアクセス

は3段方式の雛壇造成地を可能にし低い下側道路の両側に区画配置してもう一方の上側アプローチ

道路に3段目の区画で整備されている。一方市道北側道路を挟んで3区画配置されている。10区画

で構成されている

上下2つのアプローチ道路は繋がり団地内を迂回できる。雛壇状の敷地は東の海側と南に開放している。

見えない海側であるが南北の山の谷の視界が開く向こう側に海があるので自ずと心の視界が開いたもの

となっている。そして県道は緩い下り坂で海側へ連なり唯一の泊川が泊漁港にアクセスする市道と並行

して下流の海は差ほど遠くはない、過去の津波が遡上した川の到達点より数百メートル上流である上

それ以上の高台であるので安全安心できる敷地でもある。これらの計画は大学関係者や支援していた

だいたグループ関係者の努力のお蔭で感謝いたします。


次回は当事務所が手がけた住宅をご紹介します。

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防集高台に建つ平屋

防集高台に建つ平屋建

東日本大震災後3年目が終わる平成26年2月、4年目にして防集高台にようやく自力再建住宅に引っ越し

が出来た。建設地は大船渡市三陸町越喜来井戸洞地内、13戸の住宅が建つ。気仙地区の大船渡市、陸前

高田、住田町の2市1町の最初に防集高台移転が進んでいた地区である。静岡に住む親が当地出身であり

その息子が東海大のOBと言う関係と東海大が被災地へどんぐりハウスを提供したいとの思惑と公民館が

津波で流出し不便を報いられていた中一致し実現した。当初は被災により通電設備もなく屋根には太陽光

発電が搭載されているが大学でソーラーカー部活に所属して学生レースに毎年参加し上位の成績を挙げて

いた実績の持ち主でメーカー依り無償提供頂いた。

どんぐりハウスの仮設公民館提供により地域住民との関係を通し市からの防集移転先の立上り時期に

住民がまちつくり専門家の杉本先生に支援をお願いし、杉本先生・研究室の学生を中心に芝浦工大の

佐山研究室で全面的に高台移転をサポートした経緯があります。敵地造成地は3人の所有者で2人は

被災者である身と一人の困った時はお互い様と口にしていたHさんの献身的な考え移転先計画がスム

ーズに進行した結果の最初造成地完成である。





後に続きます

復興住宅 「小さな家」-3

復興住宅 「小さい家-3」

復興住宅 自立再建するための小さい家-支援 Habitat for Humanity Japan

アプローチ廻りの下屋にMさんの高齢の母親のためのスロープが用意され、台所土間に近い位置に物置が

設置されている。これらは玄関・台所に接続する土間外側の一体式垂木構造の屋根で覆われスロープは

物置からはね出した軒で風雨を防ぐ。寄付して頂いた玄関ドア下部は補助金申請したバリアフリー仕様の

ため玄関床高さと外部仕上げ高さ20mm以内に納める念入り施工である。



スロープ・物置を含めるアプローチ廻りの外部土間床は外部空間と内部を介する心地よい(バッハ空間)

中間領域空間である。ここは小さいながらも多様に使用できる特色ある空間領域とし、人を招き入れる

玄関前の奥深い開放的屋外空間として捉えている。母屋の切妻屋根の下に設けられてその屋根とは直行

した片流れ屋根である。妻側に設けられた玄関は単純な切妻屋根で構成された壁面が屋根迄の大きな壁

面が伴うのが普通であるが下屋を設けることで程良いプロポーションでありたいと願い、そこにスロープ

や物置等の機能的要素を集めている。

この空間が訪れる人に気に入られている様である。作業中、玄関に物が置いてあると狭くスムーズ出入り

し易い様に下足を外部に置くのや談笑、喫煙場所として見かけることが多かった。また西側にある地区公

民との視線の緩衝領域を兼ね下屋、物干し用の屋根付きウッドテラスと相まって20坪面積の単純なBOX

状でありがちながら小住宅とは思えない程の外観を呈している。杉材の小屋組が露わされ軒高を低く押え

た木材の架構空間を身近に感じて入る玄関土間からは奥の高い天井をもつ居間に達する。土間床仕上げ

は外部コンクリートを除き内部土間に無償提供頂いた温かい自然風合いを持った厚手のタイルを使用

している。必要ならメーカーは外部土間全体の面積を用意できるとのことであったと伺っているが張手間の

費用から限定された。内部に張られた良質なタイルの質感と色の感覚が落ち着く、タイルを張るに女性

デザイナーの指導で行われたと担当の談。この心地よい床タイルに学生達が被災地支援に来た証しと

して色紙代わりに黒いマジックペンで一人一人の想いを込めた描き込みをしっかりとタイルが文字を付着

している温もりがMさんの胸中に何時までもそして訪ねてくる人が足元のそれに気付き感銘お受けるに

違いない。

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機械設備工事の衛生設備と給湯設備の設置や器具取付も略終了、電気設備工事の器具取付は専門の

電気設備工事業者で行うのが通常である。そのつもりで照明器具を選定しプレゼテーションと見積書を用

意していたがボランティアで器具を取付けることになった。これまでの埋込器具を直付引っ掛けシーリング

に変更要請があった。しかも電気工事業者が仕入れるのではなく設計者から問屋経由の価格での入荷

要請であった。長い付き合いのメーカー大光電気に相談しメーカー取引問屋を紹介頂いた。小さい復興

住宅事情からしてトイレ、洗面所、玄関、台所手元灯は無償提供を頂けることになった。天井直付器具は

後 DIYでLEDランプに容易に交換できるものを用意した。

居間・食堂は最初からLED内臓器具である、寝室等は蛍光灯器具、外灯は側の街灯を生し人感センサー

無しで随分とコストダウンが得られた。


24h換気は小さい住宅故その気積に相当する換気システムが見当たらなかった。分散排気で行えば何も

苦労せず済むのだがOA(吸気)・EA(排気)用の外壁スリーブが耐え難いのである。折角気密化してい

るのに易々と75φ程度の多くの穴を空けられることしかも強風により外気の逆流、特に冬季室内環境の

悪化を招いていることが意に反することに他ならない。

20坪規模の第3種24h換気システムのルフロ S(NJK日本住環境)に漕ぎつけた。気密・換気部材等

を早くから扱っている会社なので長い付き合いもあるし安心できる。国産のモーターを採用している関

係上リーズナブルであるがいつも欧州製のモーターとシンプルなシステムから25、30年以上使用して

も年1回の清掃のメンテナンスで故障が皆無に等しく性能上安心だが小さい容量がないのが実情である。

合わせて欧州製のダクト換気システムは浴室の湿気の多い所に使用出来る顕熱型の特長であるが

国産製は浴室に使用できない全熱換気の例が多く分散排気に頼るケースが多いようです。此れは当然

第3種換気システムを全館に採用すると1個の電源で済み浴室を分散換気にすると専用配線が必要で

様々なコンテクストの中に現われている。


24h換気について筆者が採用している第1種熱交換型換気システムは今回該当しないので除くが第3

種換気システムを中心にEA(排気)について述べた。このシステムの効力が有効に機能するには建物

の気密性能C値が小さいことが必要条件であることは言うまでもない。参考に筆者はC≦0.5㎠/㎡を

条件値としている。


第3種換気が有効に機能し且つ省エネルギー化するにはOA(吸気)について少し述べて見よう。そも

そも室内が機械換気による排気方式を24h連続運転によるマイナス負圧を利用しプラスの外気を室内

に自然に導入する方式である。法規制では0.5回/h に必要であることから2時間に1回住宅内部の気

積全空気が入れ替わることになる。OAの吸気口を付け外気導入するが全てのメーカー仕様は外壁と

内壁にスリーブを入れている。それでは外気温、悪臭、騒音、花粉、埃等の外部環境から全く逃れること

が難しい状況である。どっちにしろフイルターが必要であるが筆者は通気用水切の通気層を利用した

間接の外気導入は外断熱をしていた頃から23年になる。

この方法ではOAフードが外部に露出することが無い、冬季の冷気が和らぐ、導入する悪臭や埃が弱く

なる等のメリツトがある。この方法は図面上で如何に空気を流入するか研究を要するためリスクが伴う

かもしれない。依ってメーカーのマニュアルには推奨されていないのか外部フードがやたら目に付く。

話が幾分逸れたがルフロSを運転して見るとダクトが50φと細いせいか消音BOXが装備されている

ものの幾分排気口からノイズがするが設置場所を工夫することでクリアできる。

創造性というものは、例外的な伎倆若しくは状況ではなくて、生活をあらゆる局面において享受する

ための、一つの手段であるかもしれない。メーカーの担当者には原価一杯のご配慮頂きました。


換気工事は地元の電気工事店によりどうにか終えたことで完了検査ができるが内部間仕切り建具が

タイミング的にない状態であったので小松さんが県の振興局建築指導課に相談したところ問題無しと

の判断で検査を受けることで検査済証をもらったのは10月初旬。年内に引っ越しかと思いきや年明

けた1月末頃になった。この間、室内の乾燥のため換気をしながら少しづつ物を般入したようですし

間仕切り用建具を製作取付とその塗装作業を終えた。との連絡がありました。

また保存登記という最後の仕事を小松さんより無償で依頼され保存登記用図面B4の雛形を参考に

描くことになった。彼は法務局へ何度か足を運び2月中に登記済と思います。


2月8日(日)、Mさんを訪ねたが本人は不在であった、母親に少し会うことができた。仮設住宅から

引っ越し未だ日も浅く慣れ親しんでる実感がある訳でないが名乗ると笑顔で迎え入れて非常に嬉し

そうであった。また此れまでの多くの皆様の支援の元、住むことができ謝意の気持ちが充分伝わっ

てきた。寒い時期、気になっていた温熱環境であるが起床時の室温を聞いてみると、暖房は小さい

ファンヒター3,000KW程度を2台使用し2時間位で1台の運転に切り替えた後、薄着でない限り

18℃程度の室温と想定するが寒くないと言っていた。それでも特段足元の冷えも無いようでした。

未だ床下コンクリートに水分が多く含まれ未乾燥なので長期に暖房すると蒸発していくので起床時

の室温がもっと高くなり改善していくとお話しました。


近くには高台防災集団移転の造成工事が盛んに行われている。この一帯は三鉄南リアス線の三陸

駅の西側からの高台に位置する。左手町のシンボル八幡神社、その隣の小さい住宅M邸の玄関方

向に向き合う南区公民館がある。元々Mさん所有地であるため公民館駐車用地を住宅の一部にした

ので駐車場は地元の土建業を営んでいるKさんの好意で南側奥の崖地を削り駐車場に充てた。

南側にある山の崖地は海への眺望は得られなくも高い雑木が茂り圧迫感があった。神社寄りの一部

を含むボランティアの伐採後 Kさんの作業に及んだ。以前よりは崖地の圧迫感は少なくなったがMさ

ん母親の寝室から神社の杉越しに朝陽が入るお気に入りの東窓、そして北側窓からは徐々に復興する

様子を見てとれる。


切り取られ広くなった敷地、基礎工事の残土処理で整地した場所、既存植栽を移設し側溝を撤去した

駐車場は粘土質であるため浸透性が悪く足元がぬかる。南側にある山から崖地に流れる降雨毎の湧

水が原因である。当面は住宅の被害は基礎断熱なので心配ないが粘土質による断熱材の湿気による

影響無いとは言えないので雨水処理の工夫が必要であることをMさんは考えているでしょう。


2月15日(日)連絡があり2月8日と比べると起床時の室温が9℃から12℃に良くなっていると報告が

ありました。住み始めて23日余りなので内装壁、木部、床下コンクリート等の暖房による熱容量が少な

い訳であるしファンヒーターにより排気ガスの湿気が室内に放出されるから必ずしも良い室内環境では

ない。当初の考えはFF式輻射ヒーターであったが仮設で使用していたものを使用していると思われる

ので換気に注意をするよう促した。


終わりに紙面をお借りし、ハビタットの中川様、小松様、徳地様を始め多くの職員の皆様それを温かく

支援してくれた地元の方々、建材・商品のご協力頂いたメーカー・販社に対しそして遠くから支援に

駆けつけてくれたボランティアの皆様に厚く御礼を申し上げます。今後、復興住宅 「小さい家」を

通して多かれ少なかれ大多数の生活の一部を含み震災からの復興と社会環境そして自然環境や

省エネ対策、建設環境の支援を通し様々で重要な地域の時代要素を幾分反映した小住宅であった

と想う。そして住宅という形態上の主題そのものからではなく親密で、小規模なりに表現に富み、

機能を有機的に満たすような印象深い建築の統一体を創りだすことを目指した。このことを実感した

ら皆が忘れないで今後の糧に出来たらこの上無い喜びです。


文中記述した具体例で皆さんの支援全てを語ることは出来ないこと、それだけ多くの方々の温かい

支援を得て完成した小さい家である。


最初はハビタットで現場を見るので監理を除く設計のみの内容であったが監理者を法令上の理由で

簡単に引き受けた感の業務であった。設計内容は地域のこれ迄での旧態依然の内容とは異なるの

でアドバイスが必要でもあった。施主のMさんは手間が掛かるがそのことを理解していた。余分の手間

をボランティアの協力で埋め、ともかく温かく省エネで長く住める、バリアフりー仕様の家であった・・・・。

熱心で忠実な小松さんとのやり取りが中心になるが深く介入する様になる。時々現場に行く毎に支援に

来ている皆さんの姿を見て温かい気持が随所に一杯詰まった家の感じを受けたし背中を押してくれた

ことは確かである。最後の登記の手伝いまで付き合うことになった。いまその多くを仕事上で振り返る

ことがある時、良き想い出として多くのことを経験した。



その後、Mさんの状況などについて機会を見てお知らせ致したいと考えております。このことについ

てご意見等頂ければ幸甚です。

復興住宅 「小さな家」-2

復興住宅「小さな家」その2

 
復興住宅 自立再建するための小さな家-支援 Habitat for Humanity Japan

今回の災害を通して災害復興住宅、とりわけ小規模住宅とローコストを再考する機会を得たように思う。

小住宅は元々建築家に課されたその時代の特有のテーマであったのかもしれない。しかもローコストで

つくることは多くの難題を突き付けられながら現代社会の豊かさから徐々に忘れ去られる様になってしま

っていたのではないか。単にローコスト住宅が坪単価の安い住宅という意味では存在し続けている。しかし

ここではローコスト住宅でも安くて良い住宅、小さくても豊かな住まいのニュアンスが込められていまし

た。安かろう悪かろうではその言葉は意味を持たないのである。

限られた、ぎりぎりまで限定された条件において住宅を設計することはある意味やりがいのあることであ

る。無駄を排し、単純化した動線、「レス・イズ・モア」少なければ少ないほど豊かであるの美学である。

豊かさはプリミティブでシンプルな形が極めて多様だということであろうか。


プライバシーを保ちながら開放的空間で如何に豊かな生活のイメージを出せるか。此れは住まいの規模や

物理的な性能を無視し狭さを前提にして間に合わせの工夫をするより一定の広さを確保するということ。

住まいの豊かさは単に面積規模や価格によって計られない質を持つものでしょう。より単純化、凝縮された

空間に生活の多様性やライフスタイルを込めた豊かさを具現化したい。

しかし現在の住宅は強いて言えば多様で豊かな住宅のイメージが争われている。表層のデザイン、短絡的

でそのものが主題となって形骸化しているようだ。デザインそのものがテーマになっていて住まいを巡る状

況が豊かになったことを物語っていようか。

ローコストという場合はそれを構成する資材や部品が問題視されるべきである。入手し易い安価な材料を用

い資材のコストを下げることを意味する。資材のコストは流通コストが大きな部分を占めるので生産コスト

を下げるだけでなく複雑な流通コストを下げる方法も必要である。

今回は土地があって建設費が無い、という問題ローコスト住宅の出発点である。職人不足による高騰する

工賃をどうするか。それに代わる工賃、の確保が重要である。生産現場でどの様にコストダウンを計るかが

テーマになる。デザインだけではない、如何にしてつくるかというデザインビルドの問題であろう。一般的

には人工数を出来るだけ減らす構法や施工法が考えられるがDIY(ドウ・イット・ユアセルフ)つまりセ

ルフビルドの設計理念であるが現場での実務工事工程は施主Mさんとハビタットの小松さん、徳地女史を

中心とした職員のフットワークによる。被災地に来るボランテイアは一つは被災に逢われた方に少しでも

如何なる方法をしても役に立ちたいと願いながら振れ合うことを大切にしています。そして市内の何か所

かを見て回り被災地の置かれている現状を理解する意味の大切さ感じとっていると思われます。その意味

で社会人と学生延べ350人のボランテア、この中にフランス、カナダ、韓国等の外国人のリピータも含ま

れています。受入れその作業内容の手配、宿泊と食事、作業後の被災地見学の世話は全てハビタット

職員と地元のボランティアによるものである。

今回のケースは基礎工事、木工事をボランティア支援、機械設備、電気設備その他専門工事は地元の

工事屋によるものの基礎工事で重機に依らない人工による作業、型枠工・鉄筋工・基礎断熱取付はDIY

である。土間配筋当りから首都圏、京都、関西、愛知方面の学生ボランティアの活躍、とりわけ女子学生

の初めてであろう不慣れさに係らず土間配筋、ワイヤーメッシュ敷設と結束、CBスペーサーの丁寧な

仕事振りが記憶として残っている。

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施主の墨付けから加工そしてフレーミングや高所作業はハビタットの宮城県からの応援、その中にアメリカ

出身のマイケルさんは日本の木造建築を理解しながら黙々と一生懸命頑張って頂いた。低所はボランテイア

の協同作業による。仮筋交いの次はヒネり金物、野地板取付、派風板等は学生ボランティアも加わる。棟換

気は板金屋のコラボレーションにより進められて行く。

耐力壁を面材を取付が容易な構造用合板にすることでボランティアの作業で賄えると想定したがMさん達

が不慣れなこともあり苦労したようです。構造用合板類は線材の筋交いの長さ調整や固定金物取付、両側

の軸組差に依る柱脚柱頭N値計算の引寄せ金物の手間を省き壁倍率、耐震壁の靱性、気密性から判断

しても作業効率が優れている。宅の坪単価を下げるにはシンプルが必要条件である一方仕上げの統一した

仕様は重要な要素である。

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土日、休日を中心にしたボランティア支援による住宅つくりを主題に挙げた具体的な作業は専門職人しか

できないもの以外をこなすことである。また、エコロジー住宅を目指すので資源問題、地域性を考慮しな

ければならないので予算上の防腐防蟻土台を除けば全て地場産木材で賄うことを念頭に意図した。従って

ボランティアの複数の手による一同の作業内容を用意するには内外装工事を中心に据え置いた。

外装は当初大型サイディング縦張り、ダブルメッシュ工法の可とう形有機質砂状仕上塗材(ジュラクペン

アート・アルファ)で考えていたが大型サイディングが作業上重いので455版の横張に変更依頼があっ

た。この版で殺し目地ができないので無機・有機複合ツヤ消し水系塗装(MSトップ)に変更した。

震災で体験したエネルギーの大切さを知り少しのエネルギーで寒さをカバーできる温熱環境の住宅、

エコロジー住宅を目指した。外皮断熱を確実なものとし通常ランニングコストを出来るだけ抑える考え

から基礎断熱にプラスチッック系断熱材b3 t75を予算上t 50を土間下共に使用した。そうすることで

コンクリートの持つ熱容量特性から床下の温度斑の少ない室内環境が形成され更に給水、給湯を

ヘッター配管方式に依り無駄を省き維持管理を容易にしている。また、外壁断熱は当初HGW16 kと

GWボード付加断熱でしたがメーカーからスタイロフォームb3 t50無償提供があり二重張で充填し室内

側に防湿気密シート0.2張りである。開口部のサッシはPVCは予算上厳しいのでアルミ複合サッシ、

ガラスArlow-E仕様、玄関戸は施主の友人から寄付されたアルミ製K2程度であるが風除室を設けて

あったので幾分救われた。

屋根断熱のHGWt200㎜が当初の予定であったが此れも壁同様の断熱材を使用、垂木208(ツーバイ

エイト)に代わり国産材に変更しているので桁上部に断熱材用の天井下地を組み気密シ-トを壁シ-トに

連続している。仕上天井の階間に電気配線、換気システムの配管を用意している。



隙間なく取付する断熱材を鋸或いはカッターを使い、気密シートにしても重ねをジョイントテープで隙間

なく張るボランテイアの支援、不慣れでしかも土日の作業になリ大変な労力を費やしたことであるが皆

さんが楽しく行っていた。床張、額縁・出入り枠等取付は施主Mさんの頑張りである。次の内装工事下地

石膏ボ-ド張はMさん、木部塗装のためのマスキングは小松さん達の作業です。そして石膏ボード下地

に塗装塗り仕上げ材(ノボクリーン:無償提供)が用意されボードジョイント部をメッシュテ-プで張った後

と同時にビス頭のパテ処理、乾燥後平滑にするためののサンダー掛け作業を多くの人工を掛けて行う

ことになるが此れが薄塗り塗装のため下地処理の善し悪しが仕上げ面に直接反映する繊細な作業で

Mさんが納得を得る迄何度も手直しすることになりました。かくしてボランティア頼りの工事工程である

が市内盛町に借りているハビタットの事務所の期限が迫り未完の状態で多くのボランティア参加で竣工

式を迎えることになりました。スロープのあるアプローチ廻りの下屋は屋根が無い状態で直前まで作業

をしていました。先日、竣工式に先立って三陸鉄道を貸し切って駅間を往復した様子でした。当日の参加

には地元の人達、関西方面のボランティア学生、ボランティアリピーターで延べ40人一同にM邸に入り

ハビタットの徳地女史の数日間の徹夜で製作した此れまでの歩みを画像で見ることができ感動の連続

でした。この頃は外部足場解体無しの状態で20坪の住宅に係らず画像を見易い位置に座り一同に40人

が一部屋残した状態で入れたこと予想外でした。それには作業中、自然に皆さんが靴脱ぎ処理を分散して

いた。玄関から台所に続く土間に整頓し玄関ホールと玄関に続く台所土間からは入れたこと。更に画像を

映写するスクリーンとして居間の壁を利用すれば台所方向、和室方向からでも見ることができ工夫した開

放的使いこなしに安堵した。

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暑さ寒さの室内温熱環境はMさんが作業中大きく変化の少ない一定の室温を保っていると言っていた。

夏季は南面の軒の出が長く、西面は下屋があリ居室は自然風利用の窓を設けている。冬季は前述した

外皮断熱からヒーター1個を用意また、応急仮設住宅からのエアコンを移設を予定している。

工程毎の屋根、サッシ、外壁の色決め等は設計・監理者に現場から連絡があり参考意見として見本色

提案したが、現場サイドで施主Mさんが地域の人が参加する意味会いから周囲の参考意見を取り入れ

ると海に以前から馴染む色として使われてきたということが決め手になったと聞いているが雪が降った頃

訪れた時の感想であるが・・・・積雪の真白と対比するといささか薄青系が冷たく感じ通常使用されている

既塗装品の外壁色には余り存在していないこともあるが夏季には海の色を反映した涼しい色であることは

確かである。

続きます

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2014年 エコ・ハウスコンテストいわて

2014年 エコ・ハウスコンテストいわて 募集 8 回目


毎回行われていたエコ・ハウスコンテストいわて事業が東日本大震災年は見送られましたが継続することの

大切さを痛感している事務局のエネルギーアドバイザー長土居正弘氏と実行委員長の岩手県立盛岡短期

大学部学科長佐々木 隆教授の尽力により第8回目を迎えることができました。

昨年は20作品のエントリーがありました。多くの皆様にエントリー頂いたことに感謝申し上げます。筆者

も以前は例年の様にエントリーしていましたが4年前から建築家協会東北支部岩手地域会の審査員とし

て審査される方から審査する立場で参加しています。事務局からの連絡によると事業運営上今回のコン

テストが最後の募集になる予定です。大賞作品を掲載したHPは5年間掲載継続予定で記念すべき最終

回です。振ってエントリーくださいます様お願い致します。



コピー ~ エココン



東日本大震災を契機としてエネルギー需要が変化し、国民のエネルギー利用や地球温暖化問題がもたらす

気候変動、そして多発する災害に関する意識が高まる中、何処に何が起きても可笑しくない災害列島日本に

なりつつある現状を据えて、一方で増え続ける住宅等の民生部門のエネルギー消費量に一定の歯止めの

スピードが遅く進化している状況とは言い難い。白物家電等はトップランナー基準により数値の告知がある

が新築住宅については熱損失係数Q値、及び外皮断熱Ua値が明確に設計段階で算定し施工に反映いさ

れている例が極一部の人達の住宅に限られている現状からより多くの人々に波及することを望みたい。

しかしQ値、Ua値のみを小さく抑えることは大切であるがクライアント要件をうまく盛り込んでまとめる

ことが期待される。一方で空間の本性を捉える、必要とされる空間の本性や特徴をまとめるプログラミング

が大切で「理に叶う平面」にまとめあげることが重要である。

それに依り自然災害に耐える建物の強さ、温熱環境で言えば暑さ寒さの基本性能により外界との熱の出入

りを抑制する工夫をし快適性を確保する。また敷地のポテンシャルを生かしたまちなみ・景観への配慮、生

態環境の創出、地域資源の活用に注意を払いたい。


エコな生活とは建物の工夫で室内環境を環境を快適・健康にする省エネ手法である。自然エネルギー利用

により開口部を通して自然熱や自然風等の自然エネルギーを利用し、暖冷房エネルギーを削減することが

できる。また設備の性能で省エネ化、給湯設備と給湯配管、暖冷房設備、浴槽の断熱、照明・家電、24h

換気設備によるエネルギー削減をすることができる。私論であるが本コンテストは普段の住宅つくりの中で

コンテストにエントリーしたらどの様に評価されるのだろうかと言うスタンスで臨まれることを期待した

い、出来栄えが諸条件に依り差異こそあれそれが本来の姿であると思うからである。作品ごとの特化

すべき項目は何かは夫々に課された問題である。



少々話がそれたがエコ・ハウスは単にQ値、Ua値の競うと言うものでなく総合評価されるべき意味合いが

強い。項目別の配点があるがバランスの良さが求められる。

審査シートは断熱・気密計画が20、暖房計画が20と重みを置き、それ以外の8項目、長寿命10、換気

計画5、給湯計画10、電気設備計画10、涼房(防暑)計画5、イニシャルコスト5、ランニングコスト

5、その他10、合計100の配点が求められる内容である。これは冬季の暖房負荷を少なくしエネルギー

削減抑制に重要であることを意味する。

個別の予算上の問題もあり一概に項目が理想とするレベルに達せない部分も見逃してはならないのだが

必ずしも予算の余裕があってもバランスの欠けた住宅は優れたものとはならない、むしろ小切れの良い

平面で手の届くような予算でつくることが好ましい。審査で総合評価をしていく上で予算上の欠点をカバー

できる優れた工夫の計画内容を期待しお待ちしています。

復興住宅 「小さな家」

復興住宅 自立再建するための小さな家-支援 Habitat for Humanity Japan

東日本大震災から2年半を仮設住宅暮らしを余儀なくされていた生活を再建するために動き出したプロジエ

クトである。話は岩手県大船渡市三陸町越喜来字肥の田45の一部で高台にある公民館の前に建つ。 施主

Mさんは自ら所有の敷地で一部を部落公民館に貸している。広い敷地の所有から防集の高台移転の申込

み無しで自立再建住宅を希望していたが津浪で流出した家の保険は対象外、少ない予算で家を建てられる

訳でもない、かといって災害公営住宅入居希望を敬遠しているうちに締切が終了していた。その様な状態の

Mさんは元大工の経験があり50歳代と若くどうにもならなければ最小限の予算で自力でという微かな望み

があるものの何十年も大工の仕事をしていない事、一人だけでは不可能という不安をずっと抱えていた様子

である。そんな中、浦浜南区世話役のKさんの紹介で震災直後から高齢者住まいリフォームや太陽光発電

設置等のボランティア支援をしているハビタットオブジャパンの活動をMさんに紹介頂いた。

建てたいMさんの為にハビタットの小松さんはどの様な家にするのか迷っていたのでしょう。以前の住

んでいた大きな瓦屋根の家は無用だけでなく予算上成り立たない。小いながらコンパクトで寒くない合

理的な中に豊かさを感じる家を求めているようでした。

私と小松さんの出会いは大船渡災害復興支援という活動を共有することにありました。復興まちづくり

支援機構の構成員であるJIA建築家協会、東北支部岩手地域会、地元大船渡市出身の専門家の派遣、

建築のプロとしてGoishi Support (碁石地区まちづくり支援)震災の年10月頃から様々な専門家の皆

様方そして大学では首都大学の饗庭准教授、長岡造形大の澤田准教授 その後防集高台に,より専門

に近い日本大学の糸長教授+藤沢専任講師と学生たちが遠野まごころネットの世話で入れ変わりご指

導頂いております。

支援機構のコアメンバーには大船渡市出身の防災まちづくり専門家で技術士の佐藤隆雄さんが震災直

後から淡路大震災、中越地震等の経験を通して献身的に復興支援、まちづくり支援活動を続けております。

経験の無い私にとって佐藤さん達は住民主体のまちづくり、長く住民に寄り添いながらをモットーに支援

する姿勢に共感しながらもこれまでの歩みが正道であるのか皆で話し合うことも度々ありました。

碁石地区は大船渡市内では特にリアス式海岸の観光名勝地として名高い位置付けや山積する課題も

多いことからまちづくり部会と被災者のための住宅再建住宅部会に分かれて活動している。JIA岩手地

域会仲間は2年位前から住宅部会に加わるようになり現地会合を重ねて充実した部会内容に変わって

きています。その様な状況で小松さんとは略月1回会合の席で会う機会が何度かあり会合終了はPM

9;30頃終了、その後の夕食のため決まって街で宿泊予約をしている場合は皆で街中央部に移動した

折何度か復興食堂街で御一緒することがありました。

話がそれた感はがありますが糸長研+藤沢研が防集高台移転のWS(ワークショップ)を重ね既存住宅

の記憶からはじめ再建住宅のイメージを抽出し最初学生たちが高台全体をコンセプトを基に計画を行い

ました。その後のWSにより家族構成、規模、予算、屋根の形状等の具体的抽出も基にJIAの仲間で住宅

規模別の3ブロックに分かれよりWSを通して現実味を帯びるようなプランにし市の提言書の中に再建住

宅として模型写真と共に昨年夏に織り込み済みです。

その中に災害公営住宅用として作成した戸建て65㎡(20坪)の案が含まれておりました。私の担当は

家族数の多い床面積40坪以上と災害公営住宅でした。小松さんが描いていた小規模の住宅と考えが

一致しその案図面をいただきたいと申し入れがありました。最初は驚きと個人住宅用に考えたのではない

ことをお話しました。暫くの間その話を放置しておりましたら図面を欲しい。その図面をMさんに見せたい

との要望がありました。Mさんはその平面を気に入ったらしく、敷地に合わせ左右を入れ替える様になり

ました。この話は碁石地区代表のOさんや先生方にも了解を得て実施設計、とりわけローコストの見積

可能な図面を作成することになりました。


後に続きます。





基礎断熱と防蟻材

基礎断熱

床下の熱損失対策として床断熱と基礎断熱に大別される。前者は床組部に断熱材を設け床下は外気扱いで

床下換気口を設置する。地面表面部は地中からの湿気防止に防湿シートを敷設、めくり防止に砂厚30で押

さえる。浴室等の水廻り部分に防湿土間コンクリートを設け配管の凍結防止に基礎内側に断熱材を貼る方法

を見かける。後者は建物外皮の基礎部を外断熱、土間コンクリートに防湿と蓄熱容量を持たせた合理的手法

である。従って床下換気口が不要で地中から上がる床下湿気が無いので土台、床組の腐朽対策に最良の方法

である。しかしコンクリ―ト基礎、土間コンクリート共、打設後の強度在値日数が終了しても水分が抜け切

る期間が3~5年要する。更に建築中基礎コン打設後、屋根拭きが終わらないで長雨に遇い未乾燥状態

床下地合板が張られる場合が少なくはない。放置しても冬季の過乾燥で一定期間要する事は前述した。この

間暖房の負荷が多く余計な暖房エネルギーのロスが発生する。また下地合板で密閉された床下は湿気の

抜け道が無くひどい場合は仕上げフローリングがそり上る場合もあり得るのでコンクリートの乾燥状態が

好ましい。工事期間中の雨の多い状態を想定し手間抜いては何の解決にも繋がらないので水廻りの土間

コンを設備配管ルートとメンテ用トレンチに捉え一般土間コンGL+50mmより低くベースコンに土間

コン断熱材が敷ける高さに下げ床点検口の附近に設けた釜場に1/150勾配の土間コンでフラット面を含め

雨水を集水し、工事中活用する。それにより釜場の湿気以外はある程度乾燥するも工事完了時には業務用

除湿機を5日間位設置すると90%の乾燥状態が保たれる。


べた基礎によらない土間コン、布基礎に後打設のそれはコンクリートの乾燥収縮により継ぎ目に隙間が

当然起こるので後打ちする土間コンを布基礎に後施工で差筋をしておくことが必要である。一般的に6φ

150×150ワイヤーメッシュに@300、トレンチ部鉄筋D10@300が当事務所の仕様である。

此れを怠ると10mm未満の隙間から湿気の流入、小さな蟻が入り易い環境をつくるので注意を要する。


今回この記事を書くにあたってエピソードがありました。15年前に竣工した盛岡市内のK邸に蟻が発生し

既に駆除する業者に相談し見積書をもらっているとのこと。これより2年以上前に雪により雨樋が外れた

状態を放置し外壁に雨水が侵入して蟻害にあったのではと心配、先ずは蟻が出た附近のメンテし易い外壁

の一部を建築会社に点検してもらう見積書を提出して貰うことにしました。

同行しながら水が原因と思われるバルコニー床、手摺の笠木、雨樋、屋根、サッシ等を点検したが雨漏り等

がなく、雨樋の落下で外壁が傷んでいた。

ここ何年か基礎断熱による蟻害を聞くことがある。断熱性能を確保するが自分の置かれている場所は安全と

蟻害を想定しないでいると思わぬ落とし穴があり基礎だけに限らず大きな損失になっているようである。


数日後建築会社から蟻駆除会社立ち合いので外壁を剥して見たら蟻害が全く見られないとの連絡があり写真

を届けにきた。Kさんに報告し確認たら安心したとの様子。

シロアリ発生は近所で何本かの大きな木を伐採後放置した根株が原因でブロック塀の下を潜り侵入した様で

す。庭の管理が行き届いていないで蟻の好むものが存在してたと思われる。

心配していた基礎断熱材の蟻害は全くなかったのがうれしかった。当時の断熱材はミラックパネル厚50を

打込み、ウイークポイント小口に防蟻用塗布材ドノスを土台共施工していた。


家附近に蟻が発生したのは西側ダイニングのウッドテラス用ガラス屋根を設けた強化ガラス滑り止め金物の

クッション材が蟻の好物らしく梁と強化ガラスの間に死骸が多く見られた。

ついでに1階屋根から2階の屋根に容易に上がれるので屋根塗装の色褪せ状態や錆の有無を点検した。更に

薪ストーブ廻り煙突の雨仕舞いを点検した。塗装色褪せは南と西面が多く北側が殆ど変化が見られない。

外壁、屋根共外断熱で設計した時期で屋根は浮き垂木45×75@455の通気層、垂木45×90@455

の上に硬質ウレタンボード厚50、気密シートはラワンベンヤ厚5.5の上にダンシーツの仕様である。


現在使用されている断熱材料はある意味少しづつ進化しているものの出尽くした感がある。如何に外皮

断熱を考えるか、性能とコストをライフサイクルコスト面から捉えることが大切である。


ブログ画像


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健康維持し増進する住宅

健康維持しながら増進する住宅
 

日常健康的に過ごしていることは自然的でこの上ない喜びである。しかし現代社会には精神的肉体的

ストレスを抱えている人が少なくはない。自然の有機体に近い生身の人体はデリケートで社会の多様性と

変化、人間関係等に対してストレスによる影響を受け易く蓄積されたストレス症候群が障害を招いている。

また、日常生活の飲食等の偏りが招く慢性的な生活習慣病と言われる三大疾病等が揚げられる。日常生活に

欠かせない食事を栄養バランス良く摂取することに努め更に健康を維持する方法として適度な運動をするこ

とが予防医学的方法であるがそれでも病気は様々な因果関係、遺伝的なもの等多岐にわたる。また、近年は

生活不活症状 が挙げられ身体を動かさないと動けなくなること症状名も解明されている。


一方では自然環境に馴染み如何なる自然環境にも共生する能力を持つ逞しい人間の存在がある。しかし現実

社会のストレスからの回避は簡単にできないまでも生活習慣病の早期発見による治療そして努力次第で回避

できることは言うまでもない。身体に及ぼすストレス症候群は少しずつ蓄積されるものと極度のショックに

より起こるものに分けられる。身体機能に悪影響を及ぼす様になるのは個人差により影響度が異なる。此れ

は自己に介在する連続したかたちのない厄介なものである。しかし人の体は精神的なものと健康な身体を

維持する肉体的機能を併せ持ち有機的に相互関係を保つ、「病気は気の病から」と言われているように大切

なことは余りくよくよしないで健康的にそして前向きな気持ちを持ち楽しく過ごすことである。


身体の精神的肉体的負担を和らげ健康を維持するには生活に少しでも多く自然環境要素を採り入れようと

する意思と、暑さ寒さに対する厳しい自然環境が身体にもたらす、特に寒さに対する足腰の冷え症、ヒート

ショック等の作用への対策として室内環境を快適・健康・安全にする。



断面図


此れは建築が自然環境と新しい均衡をつくるために出来るだけシンプルな形態にしようとする意思と、厳し

い自然環境が建築にもたらす作用への対策として、単純な外形にするのが好ましいことに共通したものを

感じる。


上記の記述は筆者の考えを示した内容に止め、医学的ストレスや疾病の正確な知識を持ち得るすべはなく、

以後からは健康維持するための住宅、住まいの健康度をアップする住宅について考えてみたい。


以前、設計コンペの住まいの条件に 病気をつくらない住まい ①風通しを良くし病気やカビに配慮、

②安全な材料を選び。地球環境を大事にした住まい ①省エネルギーの住まい ②地域の材料や自然素材

を使用 ③気候風土を生かす住まい ④地域の自然や気候に適した住まい。そして財産を守る住まい 

①長持ちする構造  ②無駄な修繕費や維持費のかからない住まい。これらの条件を満したうえでの公募案

であったと記憶している。



そもそもの今記事のきっかけは健康維持増進に関する-掲載事例の募集がエネルギーアバイザーー長土居

正弘氏を通じての難病を克服したクライアントから快諾を得、事例集に掲載することになりました。

発行企画概要は健康維持増進住宅に関連する戸建住宅の事例の紹介を通じて、健康維持増進住宅をより

具体的な形で示していく。

ここではクライアントのコメントと長土居氏の対象事例特徴1,2室内、特徴3疾病、特徴4 年間の光熱

費費用、写真等は省略します。健康維持増進住宅-事例集(仮)の発行にご期待ください。  



記載要求事項に参考資料として基本コンセプト第2章CASBEE-健康チェックリスト、

  健康に暮らすためのヒント

CASBEEの評価 2-1 住まいの環境効率(BEEランク&チャート) 2-2 ライフサイクルCO(温暖化影響チャート) 

2-3 大項目の評価(レーダーチャート) 2-4 中項目の評価(バーチャート)の Q 環境品質。

特にQ1 室内環境を快適・健康・安心にする項目に重点を置き、暑さ・寒さ5段階評価で4.7、健康と安全・安心

3.6、明るさ 5.0静かさ4.0で、スコアQ1スコア=4.3(最高点スコア=5.0であるが平均値を表す)の結果

を示しています(参照下表のQH1)


■ 熱損失係数Q値=1.3W・/㎡K  ■ 気密係数C値=0.5㎝2/㎡

■ 単純開口面積20.37% (1階 南7,880×東・西10,010 細長の平面 2階 7,880×4,550)

■ 方位別開口比 南 48.31%  西24.98%  北12.32%  東14.39%
 
□ 第3種システム換気

□ 暖房HP+パネルヒーター(PS低温水輻射暖房)通常送水温度36℃、夜間25℃の連続運転

□ 給湯 潜熱回収型高効率ボイラー(エコフィール)


CASBEEによると QH1 室内環境を快適・健康・安全にする

1.暑さ・寒さ
       1.1 基本性能     1.1.1 断熱性能の確保

                              1.1.2 日射の調整機能

               1.2 夏の暑さを防ぐ  1.2.1 風を取り込み、熱気を逃がす 

                              1.2.2 適切な冷房計画

               1.3 冬の寒さを防ぐ  1.3.1 適切な暖房計画 ( ヒートショック予防等 )


2.健康と安全・安心  2.1 化学汚染物質の対策

               2.2 適切な換気計画

               2.3 犯罪に備える

3.明るさ         3.1 昼光の利用

4.静かさ


CASBEE結果 

QH1 

QH2  






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小型風力発電

家庭用小型風力発電


自然エネルギーを利用して発電する方法は太陽光発電、、風力発電、水力発電、潮力発電、地熱発電と様々

なシステムがある。住宅内で消費する電力を自己生産するシステムは太陽光発電、風力発電、小水力発電等

があげられ太陽光発電の普及率が一般的である。石油、天然ガスなどの一次エネルギーの80%以上を海外

からの輸入に依存する我が国に於いて、枯渇の心配のない太陽光発電や風力発電の導入はエネルギーの

安全保障の観点から急務と言えます。また、CO2を排出しないクリーンな発電方法として太陽光発電の発電

効率約20%に対し風力エネルギーの約40%を電気エネルギーに交換できる効率の良い発電として大型の

導入が本格化している。 風力発電は自然界に存在する風の力を利用して風車を回転し、その回転運動の

エネルギを交換して電気エネルギーを作り出す発電システムです。ここでは家庭用小型風力発電の可能性

について記述します。


風力発電の特徴


1. 近年の風力発電の需要増加に伴い、設置費用が太陽光発電設置と同等程度になってきている。

2. 発電過程にCO2や廃棄物を出さないクリーンエネルギーシステムです。

3. 化石燃料と違い枯渇の心配不要、産油国との外交問題や為替問題を心配する必要がない。

4. 安定した風が必要、太陽光発電でも同様で自然エネルギーを利用した発電システムには起きうる

   デメリットがある。一般に風が強く風況の良い場所でも年間を通して吹かない場所もあり自然界に

    存在する

   風を利用しているため不安定要素があるので綿密な計測が必要となります。

5. ブレード(翼)を回す風のエネルギーは風速の3乗に比例する。風速が2倍になると出力は2の3乗

   で8倍です。

6. 台風等の風速25m/ 秒以上の強風が吹くと、風車は止まるように設計(カットアウト)されていま

   す。

7. 風力発電の種類によっては、騒音値(db)や低周波による被害を発生させてしまう恐れもあるが。

    これは大型の風力発電のデメリットで、家庭用風力発電ではプロペラ直径が小さく最大出力
    も小さい ので悪影響を与えることのない様な低騒音(Low Noise)機能等が開発されている。
    しかし風車部分に鳥が巻き込まれてしまう可能性がある。
   

  
 ※ 「カットイン2.5m/ 秒」は風速2.5m/ 秒に達すると風車が回り出すと言う意味。


定格出力の大きさ
 

 風力発電の風車は、その定格容量から便宜上マイクロ風車、小型風車、中型風車、大型風車に分類され

 ます。

 戸建て住宅用は発電柱(power generation)5m~10m、程度のマイクロ風車による出力1kw未満

 です。


分類マイクロ風車    小型風車     中型風車     大型風車                

出力1kw未満  1~50kw未満  50~1000kw未満 1000kw以上



風車の種類 / 風車の形式       (C1)

 風車の形式には様々な種類があり常に最大出力で発電できるわけではなく、毎日の風の強さが変化

    します。

   そのような風況に適した風車の選定が重要になります。

   現在、発電目的の風車の主力は、最も大型化が可能で出力の大きいプロペラ式の水平風車であるが、

   その他には、風向きを選ばずに発電を行う垂直軸タイプの風車や、モニュメント的に小規模な照明

   器具に点灯 する風車などがあります。


風車の形式 


                                      (CI)参考:NEDO

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ECO-CON 2013 エントリー資料閲覧会のお知らせ

2012ー13 エコ・ハウス コンテスト いわて


毎回行われていたエコ・ハウス コンテストいわて事業が東日本大震災の影響下、昨年は見送られていま

したが「継続は力なり」の言葉のごとく続けることの大切さを痛感している事務局のエネルギーアドバイ

ザー長土居正弘氏と実行委員長の岩手県立大盛岡短期大学部学科長 佐々木 隆教授の尽力により

再開することになりました。

東日本大震災を契機としてネルギーの需要が変化し、国民のネルギー利用や地球温暖化問題に関する意識

が高まる中、特に大震災を体験した県民に限らずエネルギー問題に取り組むことの重要性を再認識させられ

ている。

原発代替エネルギーは再生可能エネルギーで地球に優しい持続可能な社会の実現がテーマである。

「災害は忘れた頃にやってくる」は古人の言い伝え、、エネルギーの大切さはその時になって気づくは筆者

の私見でしかないが何処か共通している。


話が逸れたが大震災前後2年間で岩手県内に建てられた住宅の内コンテストにエントリーしていただいた

ことに感謝を申し上げます。筆者も以前は例年の様にエントリーしておりましたが3年前から建築家協会

東北支部岩手地域会の審査員として見られる方から見る方の立場で参加しています。

エントリー22作品の内訳は、新築20 リフォーム2の作品です。既に各審査員による審査シートに配点

を終え事務局に提出済みです。


審査員の顔ぶりのジャンルは広く8名よりなる。各審査員の持ち点は1作品に付満点100が与えられて

いる。採点は公平性の観点から提出された資料を見て用意された審査シートに項目別に点数を加えて

記入。断熱気密計画、長寿命、暖房計画、換気計画、給湯計画、電気計画、涼防(防暑)計画、 イニシャル

コスト、ランニングコスト、その他(審査員自由評価)の項目別採点が用意されている。特に断熱気密計画

と暖房計画に重みスコアが各々20点 長寿命、給湯、電気計画、その他のスコアが各々10点、他項目は

5点。更に項目別毎の細項目が用意されて評価欄が■全く考えられていない■考えられて いない ■どちら

とも言えない■考えてある ■よく考えてあるという段階的な採点によりここで審査員が採点の判断をします。

つまり断熱気密計画からその他の10項目までの合計が作品の得点です。その過程には10項目の細目別

評価欄でチエックすることになります。 此処までが資料に依る一次審査で各審査員の採点が合計されます。


各審査員評価を多く集めた上位作品が一次審査を通過し二次審査の対象になります。一次審査での点数差を

加味しながら現地確認後に各審査員の再考、意見交換等により推薦する作品を抽出することが出来ます。

つまり大賞作品は一定の方向性を持ちながら審査員の票数で決定されるのだが全員一致、或いは分かれる

こともあるでしょうし、その年次に優劣の難しい作品に対する判断材料として多少なりとも審査員の好みに

依存されることは過去のコンテストが物語っている。

今回は審査員の評価が別れ僅差ということもあり大賞候補にノミネートされた5作品が2月に行われる二次

審査の対象になりました。


採点作業をスムーズに運ぶため事務局で用意されて以下の内容を盛り込んでいます。

別紙一覧表(まとめー1)に作品名、建築場所、建築期間、新築・改築、工法、延面積

断熱仕様 基礎、床、天井or屋根、開口部、玄関戸

    Q値、総熱損失、C値、トップランナー基準

別紙一覧表(まとめー2)

暖房熱源、熱源位置の内・外、暖房方式、換気方式、給湯方式、熱源位置内・外

暖房燃費の予測(換算値)灯油L/年間、L/年㎡、電気kw/年間

総工事費、坪単価、暖冷房設備費、換気設備費、給湯設備費、総エネ設備費
 


以下がECOーCON 2013 エントリー資料閲覧会のお知らせポスター
 
どのような作品がエントリーされているか?、換気、給湯、暖房・・・等の最新設備はどんな方式が採用

されているのか?必見です。

何方でもご覧になれます。過去の入賞作品の展示も行います。お誘い合わせの上是非ご来場下さい。


 
EKO-CON 2013 エントリー資料閲覧会 



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